シローズアカデミーは川口市安行・新郷地区の高校受験に特化した学習塾です。

シローズアカデミー

シローズ塾長Diary

長くfacebookに書かせていただいてきた内容をこの頁に書かせていただこうと思います。

塾長がシローズを日々続けさせていただきながら感じて思ったことを文章にさせていただきます。

ご意見やご質問等がございましたら、アクセス&お問い合わせの頁からご連絡をいただきたいと思います。

12/10 「Gaクラスの冬期講習会」

塾に来てくれているGaクラスの生徒のみんなは、どちらかと言えば家庭学習の習慣を持つことができない子たちです。

最近はたぶんコロナ禍以降、こういった子供たちの割合がこの地域でかなり増えてきました。

ガミガミ言って、無理矢理にでも勉強をさせようとしていた時期もあったんです。

でも学校の先生方が、もっと勉強しなさい。という言葉を使わなくなってしまったいまでは、もうそれは通用しなくなりました。

宿題を出して、生徒のみんながある程度必死に解いてきてくれて、それを前提に解説を行う。

たぶんこれが塾の形だったと思うのですが、もうそれは限られた生徒にしか通用しなくなったのだと思います。

だからいまGaクラスのみんなには授業中に問題を解いてもらっています。

英語では授業中に英文の書き取りまでしてもらっています。だから進度が遅くなる。

もう本当にゆっくりとしたスピードで授業が進んで行っています。

冬期講習会でもこの形がGaクラスの授業のスタイルになると思います。

いまはそれを繰り返しながら、家庭学習の習慣を身につけてもらう。それがGaクラスの目標になってきています。

費用対効果というのでしょうか? 塾に通ったのに、通っているのに成績が上がらない。

最近、そうした要求がとくに塾のエリアで高くなってきているように思います。

だから冬期講習会の受講者もそれほどは期待できない。そうした流れの中に塾があることは分かるのです。

でも遅れていく授業を少しでも軌道修正させたいという気持ちには強いものがあります。

高校入試は直前になってみなくては分かりません。本当に分からない時代になってきました。

生徒一人一人の持っている学力が、どこまで高校受験に役立つものなのか?

それは入試の直前になって、入試の過去問題を解くまで分からない。

中学の実力試験の類や北辰テストの3科5科の平均偏差値とは違う受験の本番で通用する学力。シローズはやっぱりそこを求めているのだと思います。

だから中1生から講習会を受けてもらいたいです。そして来年は受験を迎える中2生の状況も気になっています。

講習会を取っても、本人が勉強しなければ何の意味もない。

そうは考えないでほしいのです。なぜなら塾の授業中に問題を解いて、英文の書き取りをしてもらうわけですから。

なんだかいま、塾長はそのことを大声で言いたくなっています。

中学の先生方がこの地域では、生徒のみんなの成績の上昇を諦めだした時代。

でも受験で良い結果を出すには、講習会は大きな意味があると思います。

11/18  高校入試④「可能性」

実はあまり知られていないことだと思うのだけれど、県入試でこの地区の受験生たちは数学で得点が取れていない。

他の教科ではそれなりに取れるというのに、なぜか数学では他の地域の受験生たちとの間に確実に得点の差が生まれている。

中3の2学期、二次関数という単元がある。

生徒たちに説明をしていると、明らかに理解ができていないと感じることがある。単に分からないというのよりも、理解をするために必要な思考力のようなものが不足しているために、説明する内容が明らかに彼らに届かないと感じることが多くなった。

たぶん能力というものではないと思う。むしろ問題文を読んで、答えを出すために必要な経験が不足している。

考えてみると、いま小学校で子供たちが勉強している算数は、いくつもの事柄を考えて、答えを出すような問題ではなかったと思う。

中学に入学してからも、これはこうしたやり方で解くという説明を元に子供たちは数学の問題を解く。こうした流れが子供たちに複雑な問題に対応できない習慣のようなものを作ってしまっているような気がする。

いま県入試は年々複雑になってきている。

難しいというよりも、答えが出るまでにいろんなことを考えていかないと正解が出ないような問題が多くなってきている。5科ともそうで、とくに数学が他県と比べて点数が取れないというのが県入試の特徴だ。

そしてこの地域の受験生たちの数学の得点は平均よりもかなり低い。

これは小学校からの算数と数学の授業で、他の地域は生徒たちにいろいろなことを考えさせて問題を解かせているのに、この地域の学校の授業があまり考えさせる内容になっていないことが影響しているように思う。

この状況を改善する方法を僕はいつも考えていた。

去年までは中学生の指導でなんとかならないものかと考えていた。

でも今年の受験の結果があって、僕は小学生の指導に期待を持つようになった。もう中学になってからじゃ間に合わない。

僕の塾では、小学生の算数指導は基本的にZ会グレードアップ問題集を使っている。

その問題集が早めに終わった生徒には、市販はしていないある問題集を使っている。

この問題集の特徴は、問題を読んで答えに辿り着くまでにいくつものことを考えないと答えが出せない問題が他の問題集よりも多く含まれていること。もしかしたら、この指導はこの地域の子供たちのハンディを克服する力を持っているのかもしれない。そして算数ばかりでなく、他の教科でも良い影響が出ている。

実はこのテキストを使った元生徒たちの中には有名大学に入ったり、いま責任のある仕事に就いている元生徒たちが随分いる。みんな近くの小学校と中学校を卒業した人たちばかりだ。

だから小学生の子供たちに計算問題ばかりをさせてはいけない。可能性のある子にはどんどんこうしたテキストを使って、思考の線を増やす指導しないと。いま僕の頭にはそのことがとても大きくなっている。

11/14  高校入試③「現実」

中2生たちの中にも、この時期になると自分が目指す高校の名前が思い浮かぶ子たちが出てくる。

浦和西や蕨、中にはその上のレベルの高校への入学を思い描く子たちも出てくる。

それはとても素晴らしいことだと思うし、若い子たちが将来に希望を持つことはなんとも頼もしく、できることならばそう入った子供たちに囲まれて時間を過ごしたいとの思いには偽らざるものがある。

でもどうだろう?

塾の近くの中学の定期試験でいつも10番台前半までに入っている子10人が浦和西以上の高校を目指したとして、合格できる子はわずか数人になるはずである。

もしかしたら、1人か2人になる可能性まである。

それが近くの中学の現実ではないかと思っている。

ほとんどの生徒の場合、まず数学が行き詰まる。

時期的には中3の二学期の中盤頃からが一番多いはずだ。単元としては二次関数の辺りから、偏差値もそして定期試験の点数も急に下がり始める。

これまで簡単な定期試験問題と塾の定期試験対策に助けられてきた生徒たちが一気に現実に向き合うことになる。

中学の定期試験が単に知識量を問う試験であるのに対して、県入試やそれに準じた北辰テストでは知識量に加えて考える力を問われることになる。残念ながら中学授業でその対応ができなくなっているのと、数学はその影響がもろに出てしまう教科であるからだと思う。

塾がどこまでそれを補えるのか?

そのために塾はあるはずだけれど、現高1生の受験では、近くの中学の生徒たちが通う塾でそれができた塾はほとんどなかった‥。1塾か2塾だったのではないか?

定期試験対策という大きくなり過ぎたニーズが、却って大きな混乱を生んでしまっているのかもしれない。

11/7  高校入試②「策」

この地区の中3生たちは、かなりの割合で中3範囲が苦手である。

たぶんこれは中2までの内容と比べて難易度が高くなることと、生徒たちが理解してから進めようとすると、どうしても進みが遅くなってしまうという事情があるのだろう…

このことはきっと中学でも塾でも同じで、たとえば蕨等の上位校に複数人が合格した年であっても、数学の三平方の途中までしか終わらなかったという年をずいぷんと僕は経験している。

ではそのとき、まだ理解が進んでいない中3範囲をどのように理解を進めるべきか?

このことを僕は毎年考えてきた。

これから少しずつ変える必要が出てくるかもしれないが、大筋としては冬期講習会の公立入試の過去問題演習とその後の私立入試過去問題の演習が中3範囲の学習をするのがベストではないかと思っている。

この前の投稿で、冬期講習会の公立演習を中学学習範囲の総復習という言葉を使わせていただいたが、それは中3範囲の理解が乏しい範囲の理解を含めたものだし、その後の私立入試問題演習はその内容を確認して、さらに理解を深めるためのものだ。

入試問題を複数回というのもそのためだし、そのあとで再び公立入試問題に戻るのも、復習して理解した内容を活用するということも付け加えさせていただく。

それぞれの塾がそれぞれの策を練り、それぞれの方法で、入試直前の指導を行っている。

ときどき僕の耳にも、その内容が届いてくる。

そして僕はどうなのだろうと、思うことがある。

一般的な入試直前の指導は、この地域の中3生たちに本当に役立つのだろう?もっとこの地域の中学生たちに特化した指導が必要なのではないかと。

11/6 高校入試① 「私立入試問題」

私立受験校を決める時期になってきている。

説明会の場では、

「過去問題を時間を掛けて解いてください」

という話を耳にするようになるのもこの時期からだろう。

だから中3生たちとその保護者の皆さんは、過去問題を買うことになる。

手元に過去問題があれば、中3生たちはそれを解こうとする。

そして保護者の皆さんも、我が子に解くように勧める。

これは至極当たり前のことなのだけれど、この地区の子供たちにとっては、解いた途端に

分からない → 解けない → 解ける問題を探す → → → 過去問題集が無駄になる

という流れになりがちなのは、多くの中3生たちが経験してきたことではないだろうか?

私立高校の入試問題には、中3範囲が多く含まれる。

英語でいえば現在完了と長文、数学でいえば相似に三平方。でもまだ中学の授業はその内容を終えていないわけで、終えていたとしても受験レベルまでの内容には入っていないわけで、私立の入試レベルの問題を解くことは、ほとんどの中3生にとっては不可能だろう。

この辺の事情が、この地区の子供たちの高校受験をいっそう難しいものにしている。

私立高校の入試問題を解くには、やはりその準備が必要だと思う。

ある程度中学全範囲の復習と中学の授業で本格期に進めていない内容を理解してからでないと、私立高校の入試問題演習は無駄になってしまう。

それはこの地区の子供たちに覆い被さる現実となる。

では中3生たちは、私立高校の入試問題を解く前に何をすべきか?

シローズはもうずいぶん前から、私立入試問題の演習の前に公立の入試問題を解くことにしている。

校長会テストや北辰テストとの違う公立入試問題に慣れるという目的でなく、公立の入試問題を中学学習範囲の総復習として使っている。

公立入試問題の演習には時間が掛かるから、それを行うのは冬期講習会になるのだけれど、8日間の日程の中で5教科の入試問題を解いて、生徒たちはその解説を受ける。

朝から晩まで続く日程の中で、生徒たちはおぼろげながらも中学の学習範囲を見渡せるようになる。

そしてその後の14日間で、一気に私立入試問題を解く。

14日しかないから、私立受験校は1校に絞った方がいい。その受験校の過去2年から3年の私立入試問題を2巡から3巡解く。

実はこの私立入試問題の演習には、公立高校合格のための有効な策が隠れている。

11/1  信用

塾は信用するにたる存在であるのだろうか?

ちょっとここのところ、いろいろな塾の話がなぜだか耳に入ってきて、ある塾はさいたま市にある上位数校への合格を目指したクラスがあるとか、また別の塾に入ると定期試練の成績が急に上がるとか‥。

なんだか僕には、そうしたクラスなり、指導をする塾の真意が分からない。

確かに5年ほど前までなら、僕も生徒たちの状況を見て、さいたま市にある数校への合格を目指したクラスを作っていたかもしれない。でもコロナ禍以降のいまは、安行地区の中学に通う子供たちに、とてもそんなことを考えられる状況ではなくなった。

それは塾で指導する人たちにとっては、誰もが気づいていることだと思う。

塾の定期試験対策は子供たちにダメージを負わせる。間違った問題の解き方や、それから間違った勉強の仕方を上手に隠してしまう。

そうした学習面のウィークポイントは、やがて受験が近づいた時に偏差値の下降という状況を作り出してしまう。

塾の近くの中学で、中3の二学期に数学の偏差値を下げる生徒の割合は9割近いはずである。

北辰対策は一時的な学力アップをする力しか持たない。その上、余分な料金までが掛かる。

そんなことなどしなくたって、生徒たちが正しい学習をしてくれさえすれば定期試験も北辰テストでも立派な結果が出る。

じゃあ、勉強しない生徒にはどう対応するのか?

きっとそこにぶつかった時の塾としての対応策が定期試験対策であり、北辰対策となってしまうだろう。

そうなのだろうけれど、長いスパンで考えたとき、塾にとっても、子供たちにとっても、何も良いことはないように思うのだけれど、

10/23 思考の癖

数学が得意なこと苦手な子の違いは、同時に二つ以上のことを考えられるかどうか?に掛かっているのではないかと思う。

ほとんどの計算問題は1本の思考で解けるのに対し、図形の問題や文章問題というのは最低でも2本や3本の思考が必要となる。同時にいくつかのことを考えないと答えにたどり着けない‥そういうものだと思う。

県入試問題は、ここ10年くらいの間にこの思考の線の本数が急に増えてきたような気がする。以前であれば多くても2、3本だったような気がするのだけれど、今の県入試だとそれよりも1本から2本くらいが増えてきたような気がする。

よく県入試の問題と中学の定期試験は違うと言われていると思うのだけれど、その違いはこの本数のことを行っているのだと思う。

いや他の地域だと、中学の定期試験の本数が県入試の本数に近いのだと思うのだけれど、この地域だとやっぱりそうはいかなくて、日々の授業を進めることイコール本数を減らすことになってしまっているのではないか。

おかしな話だけれど、この地区の小中学校には昔からおかしなことが起きていて、それがなんだかいまの受験に向けた学習の姿をより分かりづらいものにしている。

数学の入試問題を解けるかどうかというのは、思考の線の本数を増やせるかどうかに掛かっているから、僕の授業はそれを求めたものになっているのだけれど、結局生徒たちに長時間の学習を求めることに繋がってしまう。それを全ての子に求められることではない。

SeクラスとGaクラス、その一番の違いはきっと数学に求める考える時間の違いになっている。

授業の流れの中で本数を増やすことを考えていて、それはしばらく前から試みているのだけれど、どうしたって生徒によってそれができる生徒とそうでない生徒に別れてしまう。

小学生の算数指導、何を期待できるのかというと、どうも思考の本数が自然に増えてくるような気がする。

だから小学生の時期に計算主体のワークを与えたりすることは間違っていると僕は思っている。 あくまでも計算は思考の本数を増やすための手段でしかないし、高校受験時になって、思考の癖が現れることだってある。

10/17 打開策

塾の近くの中学の学力と、それから子供たちの学習の姿勢が大変なことになっているような気がする。

塾に来ている中3生によると出来る子たちも多いというが、いまよく分からないのは多くの塾が定期試験対策と北辰対策をしているのは事実であるわけで、はたしてその学力が県入試まで持続できる種類のものなのか、それとも一時的なものであるのかは分からない。

例年のことを言わせていただけば、その中学の中3生たちの偏差値はそろそろ数学を中心に下降していく。数学の偏差値65が58、58が52という下降は、毎年聞こえてくる種類の話になった。

例年であれば、全体の9割程の生徒の成績が下降し、ほとんどの生徒が1学期に考えていた受験校とは違う部類の高校へ進学することになる。

中1、中2生たちはさらに深刻で、授業中にただ黙って座っていることが真面目な学習の受け方で、授業中にノートを取らないことや黙って手をコソコソ動かすようなことがごく普通の授業態度になった感すらする。

この中学の状況は、周囲の中学の学習に関する問題よりもさらに大きなものとなっているのだろう。

英語でも数学でも、中3になる前の時期に乗り越えなければならない壁のようなものがあるような気がする。

英語であれば瞬間的に文の意味を読み取る力であったり、数学でいえば複数の思考を同時進行させて一つの式を作るような力を持てるのかどうかで、受験時の学力が決まっていくような気がする。

その時期に集中して勉強することができなければ、近くの中学だと県立川口以上への高校への進学はかなり難しくなる。

過渡期に差し掛かった中2生たち。

補習をしても、彼らにでも解ける範囲の入試問題の演習会をしても、塾での自習に声を掛けても、そこから逃げるように通り過ぎようとする彼らにどう対していけば良いのか? そればかりを今日は考えていた。

対処方法がよくある定期試験対策や北辰対策では、それから小学生頼みではあまりに悲しいではないか?

何度も何度も彼らに話しかけたいと思っている。彼らが変わってくれることを信じながら。

10/2 確かなこと

今年安行中学の現高1生の進学先の中で、浦和西以上の高校に合格した生徒はわずか4人だったという。

浦和が一人、蕨が一人、浦和西が二人。

そのうちシローズの生徒は蕨と浦和西の一人ずついた。

安行東中の状況は分からないけれど、神根中や東中で浦和西以上の高校への合格者はこの2倍から3倍になるのではないか?

なぜこんなことになってしまっているのかを考えれば、いくつもの理由が考えられる。

考え方…と言えば、それも理由にはなるのだろうし、どのレベルの高校をお子さんを預けるに足りる、安心できる高校と考えるのかということもあるのだと思う。

それと小学校授業が考えさせる授業になっていない。もうそのことだけで、他の地域の小学校授業と比べ、受け手である子供達の学力の成長を途絶えさせている原因がある。

僕は思うのだ。子供達には限りない可能性がある。

その可能性をできるだけ大きなまま社会に、上の段階へと送り出してあげたいという思いは誰の心にもあるものなのではないかと。

塾を長くやっていると、レベルの高い高校に合格する方法のようなものが見えてくる。

中学入学後に塾に来てくれる生徒たちであっても、もう止めたいくらいまで勉強してくれさえすれば、蕨や浦和西に入れる。当然、市立川口にも川口北にも合格できる。

でもそれができる中学生が何人いるのだろう。

いるわけがない。いやいたとしても、学年で一人か二人ではないか。

もちろん五十人に一人くらいの能力のある生徒は別かもしれないが、そういう子であったとしても、もうこの地区の小学校の授業を受けることで可能性は限りなく少なくなる。

だから高い望みを持っていたとしても、入る高校は川口になり、鳩ヶ谷になってしまう。

それがいまこの地域、安行の現実になっている。

塾の中を見渡して、土曜も日曜も受験のための指導をしながら、僕はそれを強く感じている。

いろんな可能性を考えて次の一手を試みながら、年々小さくなっていっていく成績を上げる可能性に日々落胆を味わっている。

ただ思う。

もしも小学生から指導ができたとしたら、状況は変わってくるのではないかと。それが単なる思いではなく、確信に近い形で僕の心にはある。

5/27 中1数学改造計画

どうも安行中の今年の受験実績が気になっている。

おそらく神根中は今年も蕨よりも上の高校の合格者を出しているだろうし、最近聞いたのだけれど、東中だって浦和に一女に大宮といった高校に合格者を出している。

浦和はいるものの一女も大宮も浦和市立もいないどころか、蕨が一人で浦和西が二人という安行中の今年の進学実績が僕にはやけに寂しいものに感じられてしまう。

今回の中間テストでもある学年の数学の平均点は30数点?で、最高点は88点?だったとのこと。何を恐れているかと言えば、この状況が当たり前の状況であると、子供たちが考えてしまうこと。そうなるともうすべてが悪循環の中に埋まっていくことになる。

そしてなぜこんな状況になってしまっているのかと言えば、普通ということの解釈を間違えてしまっている。

普通の学力の基準も、普通と言われる高校も、それを誤った認識を持つ人たちの割合が多くなることで、その誤った認識が安行中の中での常識になってしまった感がある。

そこが他の地域との違いだろうし、神根中や東中の中での常識との間に差異を生み出しているのではないだろうか…。

そしていま多くの保護者たちが注目しているのが北辰対策と定期試験対策のようで、気持ちは分かるのだけれど、それが高校受験の場でどのくらいの成果を出すのか、僕はそのことを疑い出している。そんなことを考えることが多くなった。

そんな中、長く塾をやっているだけの初老の男である僕が自分に何ができるのだろう?と考えたとき、思い浮かんだのが、塾に来てくれている中1生のみんなの数学の成績を思いっきり上げちゃおうとの思いだった。

他の教科は?と聞かれたとすれば、国語も英語はやる気になってくれさえすればわりと短期間で上げられると思います。理科と社会は、英語と数学の偏差値を追いかけるようなものがあります。だから第一関門は数学だと思っています。

先週から中1の生徒たちに数学の成績を上げちゃおうという話をしています。

そして授業を行なって、土曜日曜に補習を行いました。来週以降も土曜日曜の補習を続けようと思っています。

もちろんそんなに簡単なことではないと思っています。そのことはきっと、僕に忍耐を求めることだとも思っています。でも少しずつですが、僕がやろうとしていることを生徒たちが理解し始めているような、そんな気がしています。

5/14 高校受験

6月中に、もしかしたら7月に入ってからになってしまうかもしれないのですが、高校入試に関する説明会を行いたいと思っています。

まだ保護者の方には連絡をしていません。

でも、そろそろ説明会をやらないとという気持ちが強くあります。

今年の高校受験から、この地域の受験は変わったような気がします。

いままで学力が低いと言われながらも、この地域にはかなり真面目な勉強をする子がいたように思うのです。でもアクティブラーニングが中学校で導入されてから真面目に勉強をする子が半減してきたような気がする。

同時にアクティブラーニングよって学力は下がってきているから、当然のごとく入る高校のレベルは下がっていく。つまりこれまでとは違う尺度で高校入試を考える必要があるように思うのです。

その辺のことを話させていただく必要があるのではないか? そんな思いがあります。

その他にも、この地域の高校受験にはこの地域だけの特徴があるように思います。

中3の2学期、10月から12月にかけて英語と数学の偏差値が下がるんです。たぶん英語で3くらい、数学は3から7くらいは下がる。中には英語も数学もその2倍くらい下がってしまう子までが出る。

原因は学校授業にあるのではと思うことがある。

いま学習面だけを見れば、小学校はあくまで子どもたちの自主性のまま、だから中学入学時に中学の授業についてこれる子はごく少数になっている。その状況のまま中学の学習内容を理解しようとすれば、当然のごとく暗記という手法を取る必要が出てくる。

ところがいまの入試は公立も私立も暗記が通用しない受験になっているから、入試の直前になって、まるで仮面が剥がれるように偏差値が崩れていく。当然といえば、当然のことが起こってしまう。

だから中3生は理科や社会の学習をするべきじゃない。受験の直前に英語と数学の偏差値が下がらないようにするために、英語ど数学を中心に勉強しなければならない。

理科社会はどうするのか? シローズでは夏期講習会と冬期講習会で理科社会の授業を入れている。夏期講習では授業形式の理科社会の授業を、冬期講習会では入試過去問題の演習と解説の形で生徒たちに履修をしてもらっている。

これと入試直前の学習で、理科社会についてはほぼ対応できていると思っている。

近くの中学では、クラスで3割から4割くらいの子が私立単願となる。この地域では第一希望を私立高校とする子はかなり少ないはずだから、私立単願を希望するというよりは、私立単願を選ばなくてはならない理由があると言った方が

これは偏差値が低いということよりも、通知表あるいは内心に2と1があることが原因となっていると思われる。

つまり2や1を取る生徒がクラスに3割から4割いるというのが、この地域の中学の状況なのだと思う。

このこと、この地域の中学生たちはこの状況からひどく影響を受けているように思う。2や1をとってしまうことに対する恐怖心のようなものが気薄になってきているのではないか。この状況は子供たちの学習の意欲に影響を与えている。

その結果一生懸命に勉強をするということの基準が、コロナ禍とアクティブラーニングの導入もあってさらに低いものになってきてしまっている。

それからあと一つ特徴らしきものがある。

この地域の受験生たちの入試得点の高低は、毎年高校入試後に発表される入試平均点通りにはならない。

どちらかといえば、平均点が高くなるとこの地域の受験者の得点は上がり、平均点が低くなると一気にこの地域の受験者の得点は下がる。ただその下がり方が平均点の落ち込み程度ではなくて、例えば平均点が5点下がったとすれば10点くらいは下がるかもしれないだろうし、もしも10点近く平均点が下がったのなら、その倍以上の落ち込みになるような気がする。数学でとくにこの状況が起きている。

そして問題によって、大きな得点の上下動が起きている。解きやすい問題では高得点を取る生徒が難易度の高い問題では大幅に得点を下げる。

説明会の場で、こうした内容の話をさせていただきたいと思っています。

その上でシローズとして解決策をお話しさせていただくつもりです。

いま塾に来てくれている生徒に、勉強しなさいという言葉をかけることができなくなってきています。授業の受け方に改善を求めることも難しくなってきたように思います。

もっと勉強すれば、もっとこうした勉強をしてくれたとしたら、入る高校は違ってくる。あるいはもっと高い確率で合格することができる。そうした思いがありながらも、それをストレートに伝えられなくなってきています。

そして公立入試問題の変化があります。もう暗記は通用しない。だったらもっとこうした内容の学習をする必要があるのに、それを生徒に伝えることが難しくなってきている。

いま起きている高校受験の状況をお話しさせていただきたいと思います。その上で各ご家庭でお子さんの高校受験を考えていただきたいと思っています。

4/16 太陽と月

ちょうどひと月ほど前、中学校は卒業式を迎えた。

僕のもとに招待状など届くことなどないわけで、でも彼らの門出を祝ってあげたいという気持ちは僕の中にあった。
気持ちはあるのに、その場に居合わせることができないという思いをどこにも持って行けないような不満足な気持ちのまま、朝から僕は落ち着かない時間を過ごしていた。
思いは繋がる時がある…

昼過ぎになって、携帯が鳴った。卒業を迎えた二人のお母さんが、塾の玄関に立っていた。

卒業おめでとうございます。と僕が玄関先で言う。
塾長も卒業式に出たかったと思ったから、写真を見せに来たんです。一人のお母さんが言った。
写真を撮るって言っているのに、みんな集まらないの。塾長がいたら、みんな集まっただろうなと思ってました。
後ろでもう一人のお母さんが言った。

写真を見せてもらった。何枚か写真をLINEに送ってもらった。そして僕の今年の卒業式は終わった。

僕は月。
学校の先生が太陽だとしたら、塾の先生は月…。どこかの小説にあった言葉が頭に蘇ってきた。
月である僕は、太陽である中学の先生方の後ろにいつも隠れながら、塾に来てくれている生徒のみんなを見てきたような気がする。

1日が明るい時間だけではないのだから、月はやっぱり必要なのだと思っている。
でも月はどんなに頑張っても、太陽のように輝くことはできない。
それが分かりながらも、僕はいつも塾生たちとともに思い出を作ってきたような気がする。
そして今は、新しく僕の周りに集まってくれた塾生たちと思い出を作ろうと必死になっている。

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